株式の発行市場とは、株式が発行され、投資家がこれに応じていく仕組み全体をいいます。企業資金の源泉には、「利益や減価償却費などの内部留保」、「株式や債券の発行によって証券市場から調達した資金」、「金融機関からの借入金」などがあります。一般に、1番目のものを内部金融、2番目のものを直接金融、3番目のものを間接金融といいます。この内、企業にとって最も負担が軽いのは1番目ですが、これには限度があります。一方、3番目は最も手っ取り早く資金を得る方法ですが、多くは短期借入れになり、金利負担を負うだけでなく、融資を受けた金融機関から種々の制約を受ける懸念があります。従って、長期に固定する設備資金は株式や債券の発行による証券市場からの資金調達が最も適しているといえます。なかでも、株式の発行によれば、企業は資金を返済する必要がなく、配当の支払いも収益に応じて自由に行うことができるため安定性が高いといえます。この新株発行による資金及び1番目の内部留保資金を合わせて自己資本といい、これに対し社債発行及び借入れによって調達した資金を他人資本といいます。